「軍のの規律を維持するための軍事法廷。最終的に不服があれば上告する事は理論的にはあり得るが非公開。」
「従わなけれればその国における最高刑。
死刑がある国は死刑とか無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年。」
FacebookでもTwitterでも書いたが、どうしてもいかなくてはならない有事が人道的に反することがないことを安保条約できちんと締結済みであり、侵略覇権戦争のようなそんなことは出来ないと補足が在るにせよ、人を信じる前提がないということを挙げて、個人の拒否権を認めず、軍法会議という密室の中で最高刑を課すという発言のどこが民主主義なのか。
そして憲法9条があるから平和でオッケーです、そんな簡単な考えの人々に説明していかなくてはいけないとは、我々が民意を付託している政治家として我々の認識を低く見積もり過ぎで、正直に言って激しくバカにされたと感じる。
在留邦人の救出に対して現在憲法でも出来ると言及して尚且つ、それを行う隊員に対しての規律の維持と言って人間的な信頼を完全にはおけないと言及している。
ならば、政府やそれを命令する国家はどうなのか、憲法は国民を守るための盾であるがこれは国、国を運営する政府機間に対しての不信の体現である。
象徴的な問題として原発問題に関して、原発を推進してきた自民党はこの点について、犯罪と言ってもいいレベルのこの問題について責任を問う様な政治を明確に行ってはいない。
当時それにあたったのは民主党だ。
自民党が始める議論としてはとてもでないが容認出来るものでない。
9条に軍隊を持たないと書いてありながら、憲法解釈をろうして軍事行動可能な組織を有すること、防衛省という組織を有すること、これらが可能であるならば、この先どの様な法的規律を作ったとしても、その時の解釈によって起きる筈がないことが起きることも明確に予想できる。
法律の恣意的運用がなされる可能性を明確に持つべきだし、この手の議論は最悪のケースを想定しておこなわれるべきだが、この映像を見る限り帝国軍法の運用がどうであったか検証されるべきだとだけしか言及がない。
現在交戦中であり、これによって甚大な国家的損失があると明確に言っているのだろうか。
この映像の発言では9条も96条も改憲することは根拠に薄く、それを議論することは未だ許されないと私は思う。
追記:
パート2にあるが
「今の憲法がGHQに押し付けられた憲法であるあるという立場にありません。
民放でも脅迫による意思表示だろうが、詐欺による意思表示だろうが取り消し無効、そういった事ができる訳ですが、できる立場に立った時からある一定期間たつとそういった事ができなくなる。」「今までそのようなアクションして来たんですか?という事が問われる訳です。」
と言っているが、直後に
「独立国家として定められるべき憲法が、完全に独立していないときに定められたものですよね。
たしかに大日本帝国憲法の改正手続きに則って、日本国民の意思として選んではいる。間違いない。しかしながら、そのときに独立していない状態で成立している憲法であるからして、独立国にあるべき条文が存在してない。」
この独立国家として必要な条文が「国防軍を保持する」ということなのは明確であるが、前後の意味合いが全く逆である。一行一行の文言は合理的だが文脈としてみたときに真反対の事を言っている。
民主主義の独立国家として本当に必要なのは「国民が主体的にあらゆる行動の是非を議論し、ルールを決め、その通りに行動し、必要であればルールを改訂する自由」である。
石破氏は
「報道の自由とか、言論の自由とか、信教の自由とか、結社の自由とかいろんな自由を享受していますよね。
それが脅かされたとき『誰がそれを守ってくれますか?』という時、それが『国家』何ですよね。」
「そういう事をしてはいけませんということを言うのは『国家』なんですよね。」
と、非常にウェーバー的な解釈をされている。
あえて「私」と一人称させて頂くが、私の考えは国家は個人の自由を守るのではなく秩序を守るために運営されている。結果的にそれが個人の自由を守る事になっているのだという議論はあるだろうが、そうであれば個人の自由が衝突するときには衝突する状態に果てが出せないはずだ。
並べられた自由を守るものはルールであり、ルールとは法であり、国民にとって自由を守るための法は憲法だ。そして憲法には守られるべき自由が書かれている。
国家そのものではない。およそ民主主義である独立国家に必要なものとは国民を守る「憲法」であり、軍隊は国家そのものではないし選択される手段に過ぎない。
軍なるものを持つ持たざるに関わらず、民主主義独立国家であるという事は担保されていると考える。
□石破幹事長 憲法改正語る PART1
□石破幹事長 憲法改正語る PART2
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