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効率と能率を保ちながら長時間働く事について – 休憩のとりかた

効率と能率を保ちながら長時間働く事について – 休憩のとりかた現代はとにかくあらゆる時間に好きなだけ働く環境がある。 食事も好きなときに買ってくれば良い、明るくくくつろげるファミリーレストランもあり、PCで作業が出来るものにはとんでもなく楽な時代となった。そんな時代にフリーランスで、しかも映画や音楽等を職業にしていると完全に急速のタイミングを失い、ひたすら働き続けてしまう事が多い。 その事を反映してか、「うつ」という状態に陥り、回復に大きな時間と労力をとられ、その後の持続的な生業にならなくなった人を多く見てきている。さらには、脳卒中というクリティカルな状態で仕事から全く離れてしまったクリエイターも散見する。 我々は働き続け、かつ、回復し続けなくてはいけない。これは可能だろうか? 昔から休憩のタイミングを時間で割ってとる方法論があるが、それについてiPhoneをツールとして行う方法を考えてみた。 まず手順を考えるか、タイミングを考えるかの2択。 前者ならタスク管理。後者なら時間割で考える。

タスク管理の場合

タスク管理するならば、まずはやるべき事を全て頭から出し、紙でもデータでも良いのでとにかく、脳内を軽くする事が寛容だ。 故にデビッド・アレン氏のGTDでもインボックスという場所にするべき事をに放り込み続ける事がするべき事の最初に来ている。 この手順はキチンとやりたい人以外は読飛ばしてかまわないが、GTDの場合は以下の通り。

  1. 収集する
    1. インボックスにとにかく放り込む
  2. 処理する
    1. 2分で出来る事はすぐやる
    2. それ以外の場合は「いつかやる」タスクにする。
  3. レビュー出来る様に整理する
    1. いつやるべきか決まっているタスクをイベント化、人に割り振るべきか(アサイン)、それを親タスクとしてさらに細かく子タスク化するか(プロジェクト化)、時間が空いたらやるもの(ネクストアクション)に割り振る。
    2. 長期的な目標等のアジェンダはそれ専用に集め、それ以外のネクストアクションと資料としているもの以外は捨てる。
    3. 上記の割り振りが出来たら、それぞれの場所に整理しておく。
  4. レビューする
    1.  ネクストアクションと予定を照らし合わせながら、優先度の高いものを出す。
    2. 休息する事もタスクに織り込む
    3. それら以外にも週単位くらいで定期的に選別をする。
  5. 優先度の高いものから処理する。
    1. ネクストアクションとイベントを見ながらこなしていく。

以上だが小さくタスク化されていれば作業中に必ずタイミングが見つかるので、そのタイミングでポンポン休憩を入れていくのである。 タスク管理の場合は書き出す事で脳内にストレスを溜めない事が重要で、キチンとやり過ぎてもそれが大きな仕事になってしまうので結構ざっくりやる事でバランスがとれる。ただし、このタイミング管理は人に任せてはいけない。体調や能率は時計と自分の感覚でしか計れないので意識を高めておくためにも完全自己管理が望ましいと思う。 ポモドーロテクニックでは5分と35分となっているが、15分以上休みをとってもかまわない。 仮眠を選択する事も出来る。15分の仮眠が作業効率を上げるという話もあるのでこれを基本に考えるのが良いかもしれない。 私の場合は本気寝をする。1時間半寝るとほぼ百パーセントの力で働けるのでこのタイミングで糖分も補給して脳を出来る限り高効率で動かせる様にメンテナンスする。 休む事を大きなタスクとしてとっておき、大きく回復をはかる。 タスク管理に良いアプリは以下の通り。

2Do: Tasks Done in Style (Version 2.7.2) App

見た目もよく、他のアプリと比べてやる気の出る感じでお気に入りアプリである。 最近のアップデートでToodledo、Yahooカレンダータスク、MobileMeタスク、Dropboxなども手中に収めている。 ユニバーサルアプリであるため、iPadを買った時から連携が出来非常に重宝した。 GTD直系のアプリではないがToodledoと組み合わせる事でタスク管理の怪物となる。

2Do: Tasks Done in Style (Version 2.7.2) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥850 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2009/10/15
現Ver.の平均評価: (4.5 / 253件の評価)
通算の平均評価: (4.5 / 705件の評価)
  

Todo (Version 5.2.4) App

上記の2doとほぼ同じだが、こちらの方が入力が簡単で同期も早い印象がある。 簡素な見た目で実直にタスクをこなす事を考えると、連携出来ると公表しているアプリが多いこちらの方が幾分強い。 次点にしている理由は「やる気が出る見た目かどうか」なのでその分を差し引けば怪物はこちらかもしれない。

Todo (Version 5.2.4) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥450 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2008/07/11
現Ver.の平均評価: (4 / 16件の評価)
通算の平均評価: (3.5 / 1,131件の評価)
  

OmniFocus for iPhone (Version 1.14.2) App

GTDを行うならばこれ以上のアプリはない、ただしPC版Omnifocusを持っていないと扱いづらいのでその辺はキチンと抑えておきたい。 コンテキストという「状況」に似た概念を使いこなせれば、最も効率的な働き方を常に教えてくれる。 これを使うならばデビッド・アレン氏著のGTD本を読みその手法をしっかり押さえてから使いたい、GTDは個人の労働の効率化を企業のプロジェクト進捗管理並みに高めてくれるので、この方法を知らないのでは話にならないとも思える。

OmniFocus for iPhone (Version 1.14.2) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,700 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2008/07/11
現Ver.の平均評価: (4 /  6件の評価)
通算の平均評価: (4 / 349件の評価)
  

次にすること(TaskBook) (Version 1.2) App

iOS5になり、リマインダーが標準装備されて以後、少しずつ人気が下がっているかに見えるが、このシンプルなアプリはとても使いやすい。 高度なレビューや繰り返し、プロジェクト管理を考えなければ次のgTasksと双璧であった。

次にすること(TaskBook) (Version 1.2) App
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥85 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2010/11/20
現Ver.の平均評価: (4.5 / 147件の評価)
通算の平均評価: (4 / 501件の評価)
  

gTasks HD (Google Tasks™ Go Mobile) (Version 2.8) App

gTasks HD (Google Tasks™ Go Mobile) (Version 2.8) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2011/04/01
現Ver.の平均評価:  (4 / 25件の評価)
通算の平均評価:  (4 / 403件の評価)
  

時間割の場合

簡単に考えれば規則正しい生活をすることでこれは達成されてしまうが、そのような事がクリエイティブに直結するとは限らない人の場合、ポモドーロテクニックの様な時間管理をする事から始めると良いようだ。
難しく書けば以下の様になる。
  1. タスク整理し、シングルタスクをポモドーロ単位に割り振る(25分)。
  2. 「シングルタスクで25分集中して働く、5分休む」をワンサイクルとして行う。
  3. 4サイクル行ったら35分の長い休憩を入れる。
  4. 上記を繰り返す。
  5. 集中出来ない時間があったら、そのとき何をしていたか、何を考えていたかを記録する。

以上であるが、ようはシングルタスクであること、小刻みに休む事、集中力について記録観察することの三つが要点だ。 繁忙期でなければポモドーロテクニックで4〜5セットをこなせば1日の仕事の大方は済んでいる事が多い、あとはひたすら細かい仕事と自分へのインプット、リフレッシュに時間を使えば超多忙な時期でも余裕を持ってこなせる様になる。というかなった。 使ってみてこれらに良かったアプリは以下のとおり。

Pomodoro Time Management (ポモドーロ時間管理) (Version 2.2) App

一番<a type=amzn>ポモドーロテクニック</a>に忠実なアプリなので、非常にやりやすい。 元々キッチンタイマーで行う事から始まったと聞くが、キッチンタイマー感とチコチコいっているタイマーが心地よい。この音が嫌いな人には向かないかもしれないが、音量によってはキーパンチの音の方がよっぽど大きくなるので個人的には問題にならないのではないかと思う。

Pomodoro Time Management (ポモドーロ時間管理) (Version 2.2) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥170 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2009/07/27
現Ver.の平均評価: (無し /  0件の評価)
通算の平均評価: (4 / 20件の評価)
  

30/30 (Version 2.0.1) App

無料でありながら、タスクを作り管理でき、上から準に処理していく設計である。なおかつ左にフリックする事で一番最下層へ繰り越す事が出来る。 レビューの中で「ここまで出来るなら記録を取れる様にして欲しい」という要望があったが、個人的に激しく同意出来る。 それが出来ればかなり有力なツールとなり、800円くらいでも売れるのではないかと思える好設計。グラフィカルに強いプログラマだなと思う。もっとも小さな画面の中に整理しきっていない感があるので、そこが勝負になる。 このままのUIならば高くて450円ぐらいではないか。 そんな想像がたのしくなるアプリである。

30/30 (Version 2.0.1) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2012/06/07
現Ver.の平均評価: (4.5 / 6件の評価)
通算の平均評価: (4.5 / 32件の評価)
  

効率UP! 休みタイマー (Version 1.0.3) App

非常に簡単な作りで難しい事が何もないので、只でやりたいひとはこれだけでいいのではないかと思う。 トラが可愛い。

効率UP! 休みタイマー (Version 1.0.3) App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2012/06/01
現Ver.の平均評価: (5 / 3件の評価)
通算の平均評価: (4.5 / 19件の評価)
  

ほかに無料のもので言えば Time Manager (無料)等も秀逸だ。 多少方向性が違うが同じ様なものにChartTimez (Version 1.1) があり、 タイミングを設定しておけば時間毎にちーんとなってくれるのでこれも使いやすい。

ChartTimez (Version 1.1) App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥85 (最新価格はStoreで確認してください)
リリース日: 2012/07/26
現Ver.の平均評価: (5 /  2件の評価)
通算の平均評価: (5 / 2件の評価)
  

以上役に立ちそうなアプリを並べてみたが、結局は折をみて細かく休むという事が中核であり、タスクでも時間割でもそれをどう見つけるかという問題がある。
グループで仕事をこなす場合は個人の判断だけでは動けないが、細かい休憩を挟む事の必要性はこれからどんどん高くなっていく。
高効率を目指すならば、全体的に休むポイントを作れる様な采配を考えておくべきだし、そのような上司でなければ上司のままでいられるかどうか疑問だ。

休憩中のエネルギー補給

さらに休憩を取るなら栄養補給もきちんとしておきたい。
食事は適宜、休憩毎にポカリスエット、アクエリアスなどで電解質と糖分の補給はしたい。これだけで判断力の低下が抑えられる。
乳酸の中和も考え、紅茶、それもレモンティーによるカフェインとクエン酸の摂取はかなり効力をもっている。
アミノ酸系でBCAAと呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンからなるサプリメントで筋肉的なエネルギー効率を高める等、高度な方法もある。
大事なのは何が消費されているのかを理解する事、頭を使うなら糖分電解質、肉体労働ならクエン酸と糖分等、おおまかでもこれらに注意する事で効率を維持する事が出来る。
最終的な段階では、出力の底上げをねらって栄養ドリンク等を使うことは多々あると思われるが、高出力な時ほどこれらに注意したい。

総括

これらを考えると、徹頭徹尾「段取り」なのであるが、常備する飲食物のなかに上記の補給物資を密かに加えておくべきだと思う。
ともかく、我々クリエイターとしては「働き続ける事を望むなら適宜休め」という妙な答えではあるが、自分の人生を振り返って休めているかどうかをチェックしてみるのも、面白いかもしれない。
ポモドーロテクニックは簡単なので実行もしやすい、そしてスマホというコンピューティングをてにしているなら、これらのアプリとともに活用する事が生きる事に直結しそうだ。