人がヒトとして、アタリマエに生きている昨今。
きっと自分と同じように、生命の神秘を感じている人たちが世界にはいる。
前にも書いたけど、産まれたての赤ちゃんがアクビをしたり、すぐにおっぱいを飲めたりする様は感動的だった。
逆に「笑う」ことが経験によって学ばなければできないことだということも、再び自分をゆさぶる。
娘が初めて笑ったのはいつだっただろうか。
初めて「タマゴボーロ」を食べたのはいつだっただろうか。
自分もかつてとおった道のりなのだろうか。
いやそんなことより、生きぬくことにこれほど前向きな姿を見ることができるということが感動的だ。
その起源は小さな小さなカルシウムイオンの爆発だった。
大きな大きな太陽の発光だった。
あの強烈な光は、いま、自分の腕の中で激しい泣き声をあげている。
「生きる!」
そのたったひとことだけを叫んだ時期が自分達にもあるのかと、世の親御さんたちと同じように再び感動する。