祖母からの年賀状

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「元旦とは妙なるもの、昨日は昨年であり、今日は本年。
あらたまの年を迎えて、人々は祝杯の屠蘇に蘇る夢を抱き、昨年迄の現実を遠ざかる歴史の流れに捨ててしまいます。」
という始まり方の年賀状だった。
その先には、自分が小学生だった頃亡くなった祖父が「ずいぶん前の年賀状に書いたものだ」と書かれていた。

祖父が亡くなってから18年。
葬式で泣いた昔を思い出してみたり。18年も前のことかと思ってみたり。

自分も捨てて来たものがいっぱいあるな。
捨てられなくておきっぱなしのものもあるな。
捨てなくちゃいけないものもあるな。

おじいちゃん、見てるかな?
あなたの孫は、生きております。

コメント(2)

明けましておめでとうございます(いまさらですが…)
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
とてもすばらしい年賀状ですねぇ。。。
思わずうなってしまいました。

昔の人はえらかった。
言葉選ぶも孫に贈るも。

なんだか、あの時からず〜っと自分の背後にいてくれているような気さえしてきました。
でもまちがって、貴方の背後にたってたりして(笑)。

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このページは、Yusuke Satoが2005年1月 7日 17:34に書いたブログ記事です。

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