憲法9条の瀕死、憲法改正の気配

第9条
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

自分はこの文章が好きだ、国はある程度自衛する権利をもつのは当然だとも思えるが、現在の世界において、こんなに「平和」な文章は他にないだろう。

小泉首相は「自衛隊の多国籍軍への参加」を決めて帰ってきた。

このところ、尖閣問題や魚釣島や中国の「日本の排他的経済水域(EEZ)」での活動、北朝鮮の日本人拉致問題や核問題といった、さまざまな侵食を日本が受けている。いや、すくなくとも、報道されているものを見るとそう見える。

そのためか、日の丸のついた自衛隊のヘリや、戦闘機に見える飛行機が自分の住んでいる地域の上空を飛び回る事が多くなったように思う。
その緊張感は強く、日本全体が「自衛隊の公認軍隊化」へ、というか「武力の放棄の撤回」へどんどん進んでいる。

しかし、そこに自分達がする発言が取り入れられているだろうか。
自分達は自分の身を守る手段を選ぶことが出来ているだろうか。

政府が自分を見てくれているという実感は、今のところ全然ない。与党にしたって、野党にしたってこちらを見ているとは思えないし、多分むこうもみつける手段を持っていない。

どうやったら、届けられるだろうか。


昨日の「ニュース23」で知った、文章にはこうある。

第99条
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」

国家の重職にある人たちの義務、権力を持つ人たちの義務。
彼らを監視して、義を正す人はきっと彼らの中には少ないだろう。

だとしたら、自分達がその役目を担わなければならないのではないだろうか?
そろそろ、自分達国民は国民として彼らを監視して制御できるのではないだろうか?

自分は、自分の娘たちにあまり苦労はさせたくないから、そう考える。

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このページは、Yusuke Satoが2004年6月24日 18:06に書いたブログ記事です。

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