九龍シンフォニーとは佐藤悠輔、野川 "ZILL" 靖友を中心に、映像を担当する「たきもとまさし」、グラフィックデザインを担当する「成宮美智子」の4名ですすめられている、「Synchronize」と「Symphonize」という独自の制作理念のもとに様々な分野で活動する音楽ユニットである。
最近では女性ボーカルユニット「Chiffons」、「puppy love」のリミックスやバックバンド、「デザイン・フェスタ」での作品発表等で活動の幅を広げている。
1999年秋頃"Zunba Kobayashi"氏のCDレコーディングに、佐藤悠輔が「ほんのちょっとだけギター演奏する」という形で参加したのが、九龍シンフォニーの始まりであった。その後、「何かやろうか」のフレーズから、ミーティングや音素材の交換を重ね、ことが進んでいった。(その当時は、「世界樹プロジェクト」と呼ばれてた。)そこに、メンバー募集のはり紙を見た"Kaitarou Yutani"氏が加わり、『九龍シンフォニー』のギター、キーボード、べースという構成が出来あがった。
かねてより、デジタルロックを音楽創作の基本としていた佐藤は、当時心酔していた「プログレッシブミュージックに、プログラミングによるテクノサウンドをベースに置くと何がおこるのだろう?」という疑問をもっていた。
その疑問にたいしての解答を得ようと言う目的で創作活動が開始されたが、最終的には、ノイズ系音楽の要素を基本とする形になった。
左は、その当時にライブハウスに配られていたプロフィールで、「亜細亜的」というコンセプトを感じさせるデザインになっている。 九龍シンフォニーのライブ構成を書いたタイムテーブル。"close Your Eyes"から"opn Your Eyes"までの流れを細かく指定していたもので、どんな音がその場で流れるのか、どんな照明があたるのかをメンバーや関係者に理解させる上でとても重要なはたらきをしていた。
掲載されたタイムテーブルは、台詞をとりこむ時に台本としても使用された。
当時の赤ペン修正の後や、追加された台詞が書かれたままだ。
その後、メンバーの脱退や加入を繰り返し、現在の形になる。
映像やストーリーなど、音楽の可能性が少しでも見えれば、それとのコラボレーションがはじまる。新たな形を摸索するユニットである。