先日、作曲作業を進めていて思った。
「ヤバい、おれの頭カタくなってる。」
そんなことに気がついてみたら、はげしく世界が広がる。
そんな瞬間は、モノを作る人は毎日のように感じるだろう。自分はよく感じる。
メロディーにとらわれて詩ができない、形にとらわれて気のいいフレーズが出てこない、でも頭をからっぽにしてみれば、案外違うものと突然マッチして感動した。
「なにをとらわれているんだろうか、世界の美しさをみないで何の表現か!」
と、ちょっと興奮していた。
そんな時にヨメに呼ばれてテレビを見たら、「矢野顕子」さんが堂々とピアノを鳴らしている。
ああ、この人はすごい。
ピアノがあの小さなからだにすっぽり収まってる感じだ。
あのタッチの個性的なことといったら何だろうか!
カタくなったことを突破させる、なんというインスピレーションの嵐!
明日またこのアタマがカタくなったとしても、ふたたび突破していきたい!
あんな風に人をふるわせることができるように、自分はなりたい! なるぞ!